興信所が行う素行調査の内容は、尾行・張り込み・聞込みなどの探偵業法で許された手法を用いて、調査対象者の普段の行動を調べるものです。
興信所が行う素行調査の方法
素行調査とは主に現在の行動についてを調べるもので、浮気調査・結婚前調査・問題社員の調査・ストーカーやその他嫌がらせ行為の加害者についての調査などの一部として行われるケースが多いのです。
目的に応じて興信所のスタッフが1日あたり数時間かけて調査対象者を尾行したり張り込みを行うことでその人の行動を直接調べます。
さらに必要に応じて対象者の周辺で聞込みを行い、その人の行動や評判などを間接的に調べることもあります。
浮気調査などで調査対象者の家族が同意すれば小型マイクやビデオカメラを設置して録音や録画を行って素行を調べるケースもあります。
対象者がゴミとして捨てた物を調べることで、その人の普段の生活や金銭の使い方から素行を調査することもできます。
家の前の道路や町内のゴミ集積所に出された生ゴミや書類は所有権が放棄されたものなので、勝手に持ち出しても窃盗罪にはあたりません。
いずれの手法も合法的な範囲で対象者の素行を調べることができます。
興信所が素行調査で調べる内容
一口に素行調査と言っても調査の目的によって調べる内容が異なります。
- 例えば、浮気調査であれば異性との交友関係を中心に調べますし、結婚前調査であれば異性との交友関係に加えて本人の趣味・嗜好、性癖などの調査も行います。
- 雇用主が従業員の行動調査を依頼した場合には、勤務時間内の私的な行動やお金の使い方などを中心に調べるかもしれません。
- 隣人トラブルやストーカーの被害者が加害者についての調査を依頼したような場合であれば、嫌がらせ行為の証拠となる画像や動画を撮影するような手段で調査活動を行います。
素行調査で得られる情報は非常に多いのですが、調査の目的に合わせて本当に必要な情報が得られるような方法で行います。
興信所と探偵の違いは
日本には興信所と呼ばれる組織と探偵または探偵事務所と呼ばれる組織がありますが、いずれも探偵業法に基づいて探偵業として行政に届出をした上で調査業務を行っているので、単に呼び方が違うだけです。
興信所は個人を対象とした調査だけではなく、会社組織を対象とした企業調査も行っているケースがあります。
興信所の多くは企業調査もメニューに含めていますし、企業調査を専門にしている事務所も存在します。
企業調査では会社の規模や資産・実績などの情報から、外部に公表していない取引先や内部の組織図、社内トラブル(派閥争いや公表していない従業員の不祥事など)や役員の身元・個人資産・家族構成、趣味・嗜好などに至るまで、目的に応じた情報収集が可能です。
